
薬膳料理12ヶ月コースって?
こちらは12ヶ月で“効く×美味しい”薬膳を体系的に学ぶコースです。自宅できちんとした薬膳料理を作れるようになりたい方や、お店や出張シェフなどで薬膳料理を提供することを考えられている方向けの内容です。
こちらに興味がある方は、薬膳料理に強い関心を持った方だと思いますので薬膳とは何か?という前提からお話をしていきます。じっくりと読み進めてください。
薬膳とは何なのか?
テレビを見たり、街に出たりすると世の中に「薬膳」という単語は驚くほど溢れています。薬膳カレー、薬膳火鍋、薬膳スイーツ…etc。
そうすると「夏なのでそろそろデトックスするために、薬膳火鍋でも行っておこうかな」とか「最近、調子が良くないから新しくできた薬膳スイーツを買ってみよう」とか、そんな形で薬膳料理を食べている方がほとんどではないでしょうか。
薬膳料理を楽しむという目的ではそれで十分素敵ですが、薬膳の効能をそれで感じられるか?というと疑問が残ります。
薬膳とは「薬の膳」。食べて元気を取り戻すことを目的として作られた食事方法です。疲れている人、寝つきが悪い人、ストレスでイライラしている人。様々な不調の種類があるのに、同じ「薬膳料理」を食べたら全員が元気になると考えるのは不思議ですよね?
熱っぽい人が、体を温める薬を飲まないように、薬膳料理も適した体調に適した料理を食べることで初めて効果を実感することができる仕組みになっています。そして、その仕組みは「中医学」に基づいて組み立てられています。

中医学とは?
これは読んで字のごとく、中国の伝統医療ということになります。
今、私たちが体調が悪くなれば、病院に通ってレントゲンを取ったり血液検査をしたりと様々な検査を受けて、お医者さんに診断してもらい様々な薬を処方してもらいます。
しかし、病気はそんな高度な診断技術が確立する遥か前から当たり前に存在していました。なんとしても病気を治したいという思いは今も昔も変わりません。
そんな時に、どうやって医療を行なったかというと、とりあえず、様々なものを食べさせてみたんですね。そうすると効果があるものがいくつか現れました。
熱の時には、この木の根っこを煎じて飲むと良い。寒気がするときは、この実を食べると良い。みたいな形で、どうもこの症状の時にはこれを食べると調子が良くなる。という様々な実例が集まりました。これを専門用語で臨床応用と言います。
つまり、中医学とはこうした臨床応用の実例を山ほど集めた知識というのが本質です。
薬膳を学ぶのに中医学は必要?
中医学が生まれた最初の頃は「熱の時にはこれ、寒気がする時にはこれ」といった、とてもシンプルな医療でした。
しかし段々と対応しなければならない症例が増え、様々な体質との組み合わせが増えてくると、その実例と処方を覚えていくのは非常に難しくなりました。そこで知識を体系化して誰でも使える形に整理を行いました。
この時に用いた整理法が中国の伝統的な哲学、天人合一です。これは「人間は個で存在すると同時に、地球の一部であり、それは切り離せませんよ」という考え方です。
皆さんが一度は聞いたことがある「陰陽」や「五行」といった考え方は、この考え方を元として産み出されたものです。中医学は薬以外にも鍼灸や按摩、運動といった様々なものがありますが、全てこの考え方をベースに整理がなされました。
当然、薬膳もこの考え方を元として作られています。つまり、薬膳をきちんと理解するためには、この中医学の理論を身につける必要があるのです。
独学 vs 授業
薬膳を勉強しようとした場合、今はたくさんの書籍やネットなどの情報が溢れています。実際に薬膳食材の本などを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、それらの情報のほとんどは「簡単すぎる」か「難しすぎる」かのどちらかです。
「秋の薬膳にはこの食材」とか「疲れてる時にはこれを食べると良い」といったような分かりやすい簡単な情報。これは理論の裏付けがわかりません。体系的に整理がされていないので、たくさん覚えるのは不可能ですし、実際の症状とは間違えた食材を選んでしまうかもしれません。
一方で少し詳しい中医学の本を手に取ってみると「気血津液」「五臓学説」「病因病機」など難しい中医学用語が溢れていて、読んだ側から戸惑ってしまいます。薬膳を知りたいだけなのに、すごく難しい世界に飛び込んでしまったと感じるかもしれません。
これは中医学が数学や科学のように理論をベースに組み立てられた学問ではなく、実証ベースの統計データを元に整理された言語学のような学問だからです。つまり全く知らない言葉を学ぶのと同じように単語と文法を両方で身につけていく必要があります。
こういった学問では「人に質問できる」ことがとても大事になります。どう解釈したら良いのか?どういう意味なのかを自分の進度に合わせた言葉でわかりやすく答えを聞くことで、難しい言葉の理解やルールをスムーズに身につけることができます。
本を片手に独学でやるのと比べ、圧倒的な時間の節約となるでしょう。
薬膳だけでは「美味しい」は作れない
さて、ずっと中医学や薬膳の背景の話をしてきましたが、ここまでで一度も「料理の美味しい作り方」の話は出てきませんでした。
それもそのはず。実は薬膳とは体調を整える食材選定の知識であり、調理法や調理技術の知識は一切ありません。つまり薬膳をどれだけ詳しくなったとしても、美味しい料理を作る力は身につかないのです。
これは私自身、薬膳を学び始めた時に一番驚いたことでもあります。
どの食材がどういう効果があり、どういう体質の人に向いているか。など中医学の勉強ははたくさんしても、実際に手を動かして料理を作らない座学のみ。もしくは、作ってもあまり美味しくないものを実習として何度も経験しました。
ほとんどのケースで中医学の専門家の先生は、料理の先生ではありません。彼らは薬膳は美味しく食べることが大事だと伝えるのですが、ほとんどのケースで料理の基礎的な知識が足りないため「美味しい薬膳」について教えることができないのです。

美味しい技術の身につけ方
私たちシェフクリエイトは「美味しい料理は知識で作れる」を標榜して10年以上積み重ねてきた料理教室です。本当に美味しいものを作るのは知識の差であると、様々なメソッドを組んで教えてきました。
フレンチから始まったコースも今では4コース以上になり、500人以上の卒業生を送り出し、たくさんのプロを育て上げてきました。
そして、この「美味しく料理を作る」メソッドを薬膳に組み込みました。
薬膳は食材選定の知識なので、好きな食材や調味料を制限なく使える通常の料理よりも美味しく作るのはずっと難しくなります。
しかし、安心してください。美味しい料理は、理屈が分かれば食材を縛られても調整することが可能です。
鶏肉が使えなければ羊肉に。羊肉を使うのであれば、こういうスパイスを組み合わせて。
この野菜の組み合わせを全て使って美味しくするには煮込みにすると良い。などなど。
調理理論がきちんと理解できれば、それをベースとして様々に発想を広げることで、無限に新しい料理を生み出すことができます。この知識を使うことで「本当に美味しい、家族や自分のために続けられる薬膳料理」が作れる力を身につけます。
薬膳料理12ヶ月コースとは?
中医学のきちんとした理論と料理を美味しく作るための知識を両方一度に身につけるプログラムです。具体的には中医学の各種学説をベースに、それぞれの季節や時間に合わせた身体の変化、体調の調子を知るための理論を学びます。その上で、その状況に最も最適な「食材」を選べる知識を身につけることができます。
さらに、そうした食材を用いて美味しくする料理の理論を身につけ、日々の料理のスキルをアップし日常生活の中で美味しい薬膳料理の作り方を得られる仕組みとなっています。
こんな方が対象です
当レッスンを希望される方は「薬膳料理を身につけたい」という方かと思いますが、より具体的に言うと、
- 薬膳をちょっと学んでみたけど言葉が難しくて断念してしまった
- 薬膳料理を試したけど美味しく作れない
- テレビやネットではふわっとした情報しかなくて、ちゃんと薬膳が学べない
といった方が特に対象となっています。
実際の受講生は、ご本人やご家族の体調管理をしたい主婦の方、中医学を薬膳から学びたい医療関係者、お店のメニューに薬膳を加えたいシェフなど幅広く受講されています。どのような方でも、卒業時には“理論に則った美味しい薬膳”を作れるようになります。
◎薬膳コース全12回
| 第1回 | 「陰陽、五行」「五気六味」「季節の薬膳料理1」 |
| 第2回 | 「病因学説」「季節の薬膳料理2」 |
| 第3回 | 「気・血・津液」「季節の薬膳料理3」 |
| 第4回 | 「臓腑弁証 肝・胆」「季節の薬膳料理4」 |
| 第5回 | 「臓腑弁証 心・小腸」「季節の薬膳料理5」 |
| 第6回 | 「臓腑弁証 脾・胃」「疲労の薬膳料理」 |
| 第7回 | 「臓腑弁証 肺・大腸」「美肌の薬膳料理」 |
| 第8回 | 「臓腑弁証 腎・膀胱」「花粉症の薬膳料理」 |
| 第9回 | 「その他の弁証」「メンタル不調の薬膳料理」 |
| 第10回 | 「中医方剤」「老化の薬膳料理」 |
| 第11回 | 「中医診断(四診1)」「冷え性の薬膳料理」 |
| 第12回 | 「中医診断(四診2)」「妊娠産後ケアの薬膳料理」 |
薬膳コース概要
講座回数・定員・料金
- 回数:全12回(約96時間)
- 開催時期:年2回開講(6月、10月)
- 場所:シェフクリエイト自由が丘教室(6月クラス 第1火曜日 10月クラス第3日曜日)
- 定員:8名
- 料金:450,000(税込495,000円)
一日のタイムスケジュール
- 10:00-中医学の理論を学ぶ(座学)
- 12:30-休憩
- 13:00-薬膳レシピ課題演習(実習)
- 15:00-薬膳の食材を学ぶ(座学)
- 16:00-調理法を学ぶ(実習)
- 19:00-終了
(終了時刻は内容によって前後します)
まずはスタートアップレッスンへ
ここまで読み進められて、すぐに薬膳コースに参加したいと思われた方も、一度試しにレッスンに参加してみたいと思われた方もいらっしゃると思いますが、まずはスタートアップレッスンへいらして下さい。
スタートアップレッスンでは、これから薬膳をしていく上で最も重要な最初に学ぶべきことを5時間に凝縮してお伝えしています。これを学ぶだけでもかなり薬膳の知識を身につけることができるでしょう。薬膳コースに進むには、必ず受講していただく必要があります。
※詳細は下の画像をクリックしてご覧ください。
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