つい先日もあったこと。
すごく食材にはこだわっているし、食べる人の健康を考えたコンセプトの料理であることもよく分かります。
でも、
お・い・し・く・ない…。
「これは身体に良いんだから、我慢して食べなさい!」
な〜んてセリフが記憶から蘇ってきます(笑)
でもこれって、本当なのでしょうか?
身体に良い食べ物は、美味しくない!?
「良薬、口に苦し」といったイメージで、「身体に良い食べ物は美味しくない、美味しいものは身体に悪い」なんて印象を持っている人は少なくないと思います。
でもこれって、事実でしょうか??
よくよく考えたらおかしいと思いませんか?
栄養のある食べ物と無い食べ物があった場合、人間の身体の機能としては、栄養がある方を自然と選ぶはずです。(もしそれができなければ皆、栄養失調に陥ってしまいます)
そして、その栄養があるかどうかを見極める機能が味覚であるはずなのであれば、栄養がある食べ物ほど美味しく感じるはずなのです。
ところが、なぜそうならないのでしょうか?
その答えは、以下の3通りのいずれかであると思われます。
1. 調味料によって、人間の味覚がごまかされている
まず、本来美味しく感じるはずのない、栄養価の無い食べ物がなぜ美味しく感じてしまうのか?それは化学調味料を始めとする食品の加工技術の向上が理由として考えられます。
人間が美味しく感じる機能を分析し、それに合わせて様々な食品添加や加工を行って、人間に美味しいと勘違いさせることに成功した食品達ですね。いわゆるジャンクフードなどがこれに当てはまります。
2. 食事の嗜好の偏り
次に、美味しいからと同じものばかりを食べてしまい、体を壊してしまうケース。これは人の食習慣による問題です。
たとえば、ラーメンや中華など油脂の多い物、ケーキや炭水化物など糖質の多い物、塩辛や珍味など旨味と塩味の強い物などが挙げられます。
食べ物そのものに罪はなく、依存してしまう人間の食習慣の方に問題があるケースですので、「美味しい=体に悪い」という事とは無関係です。
3. 食材の調理方法が間違っている
本来美味しく感じるはずの栄養価の高い食べ物が、美味しくないケース。これはもう調理方法が間違っていると言わざるおえません。
特に健康をテーマにした食事を提供するところで顕著に見られ、食材へばかり意識が行っているのか、調理をあまり突き詰めていないケースが多々あります。少しキツイ言い方になってしまうかもしれませんが、食材や栄養学に頼りすぎです。
どんな食材も、活かすも殺すも、料理をする人次第です。
せっかく良い食材を使っているのに、調理で殺してしまっているのでは、あまりにも勿体無いことです。肝心の栄養も多くが失われてしまっているでしょう。
味と健康を両立させよう!
化学調味料などを使わずに自然に調理し、正しく調理をしていけば、
身体に良い物は、美味しい!
身体に悪い物は、美味しくない!
となるはずです。これが自然な食事のあるべき姿だと思います。
今の世の中、健康という意味で、安心して外食できるところはとても少ないのが現状だと思います。また安心できる食材を購入できる場所も限られてしまっています。特に日本は食品に関しての危機意識とモラルが低い国であると思います。
そんな中で日々試行錯誤で本物の健康を実現できる食事を提案しようとする活動は、とても素晴らしいことと思います。だからこそ、食材や栄養学にこだわるのと同じくらい、調理にもこだわってみてはいかがでしょうか?
人を幸せにする食事
健康的な食事は、長期的に人を幸せにすることが可能だと思います。しかしこれは、その食生活を長期間継続できた場合にという条件付きであることも、また事実です。
しかも健康的な食事には、金銭的、時間的な制約という問題も加わってきます。だからこそ、その食生活を絶対に続けたいと思うような強い欲求が必要なのではないでしょうか?
逆に、美味しい食事は、短期的に人を幸せにする力を持つと思います。
「あ~こんなに美味しいものなら毎日食べてもいい!」と思った経験がある人は多いでしょう。この短期的な幸福感こそが、食習慣を継続する力を生み出す原動力になります。
つまり、健康的な食事でありながら、十分に美味しい料理が作れたとき、本当の意味で人を幸せにする食事が完成するのではないでしょうか?
料理を学ぼう!
もしも、こんな食事を作りたい、食から生活を変えていきたいといった夢があるならば、ぜひともきちんとした調理の知識を得てみてはいかがでしょうか?そうすれば、その食事を毎日食べる人にとって、より素晴らしい日々が待っているのではないでしょうか?
美味しくて、自然に続けられる。
そんな料理を目指す道は、実はそれほど険しいものではありません。
まずは料理の知識を身につけてみて下さい。
料理には、法則があります。
美味しい料理を作るには、その法則に従う必要があります。
これは練習で身につくものではありません。むしろ、練習する必要がありません。ただ単に、知っているか、知らないかだけの話なのです。
法則を知って、料理に取り入れるだけで、料理は劇的に美味しくなります。
一つでも多くの料理の悩みが解決するように、このブログを書いています。ぜひ気になる記事を一つでも読んでみて下さい。そしてブログではお伝えできない実践的な内容を、料理教室のレッスンでお伝えしています。
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