料理がちゃんと上達する料理教室の選び方

東京都内を始め、全国に数多くの料理教室がありますが、その中からどれが自分に合った料理教室かを見極めるために、教室選びのポイントを紹介していきます。

料理教室は、自分の目的と料理レベルで決める

結論から申し上げますと料理教室選びは、自分の目的(なぜ料理教室に行こうと思ったのか)と、今どれくらい料理ができるのかのレベルで決めると良いです。この2点がしっかり合致していれば、スキルアップをしながら楽しめるとても有意義な学びとなるでしょう。

料理教室に通う目的は3パターン

まず目的ですが、大きく分けると以下の3つに分かれます。ご自身がどこに当てはまるかを確認してみてください。

エンターテイメントとして楽しみたい

料理をすることで純粋に楽しみたい方がここに当てはまります。素材を切ったり、焼いたり、料理の作業自体が楽しく、遊びに行く感覚で料理教室に通い、美味しいものを食べて満喫したり、ストレス発散したい方がここに当てはまります。また友達作りや異性との出会いの場としたい方も含まれます。

この目的の方におすすめできる料理教室は、グループレッスンかつ実践形式のタイプの教室です。たくさんの人数でワイワイ料理をすれば仲間や友だちができますし、料理を作り上げるという同じ目的を持って共同作業で手を動かせば仲良くなるのも早いため、講師と一対一のマンツーマンレッスンや手を動かす作業の無いデモ形式のレッスンより良いと言えます。

健康になりたい、美しくなりたい

食べ物を変えることで、体の中から体質改善をしたい、痩せたい、体力をつけたい、美容的に美しくなりたい、または菜食主義やアレルギーなどの理由で制限された食材で料理をしたいなど、健康づくりのために料理を学びたい方はここに当てはまります。

この目的の方におすすめしたい料理教室は、個人経営でこのジャンルに特化されたレッスンを行う教室になります。かなり特殊な内容のレッスンとなるため、大手の料理教室ではほとんど提供されておらず、個人経営の小規模な料理教室が選択肢となります。

上達したい

  • 今の自分の料理に不満があり、より美味しく作りたい
  • 新しい料理のレパートリーを増やしたい
  • 結婚後の生活のために、料理が上手くなりたい
  • 人を招くなど誰かのために美味しい料理を振る舞いたい
  • 料理が上手くなったら、いつか料理を仕事にしたい

こういった思いを持っている方は、料理スキルを上達させたいに当てはまります。レパートリーを増やしたいというのは上達と一見関係なさそうですが、実は料理が上達すればこの悩みは根本的に解決します。

今やレパートリーの元となるレシピは本やインターネットを見れば、いくらでも無料または安価で手に入りますので、本来レパートリーに悩むということは起きないはずです。なのに何故かこの悩みが常に料理の悩みランキングの1位にいます。なぜでしょうか?

この悩みの本質を言い換えると、「新しいレシピはあるけどそれが美味しく作れるかどうか判断できないので、美味しく作れる保証のあるレシピが欲しい」ということになります。それならば、「作ってみたいレシピは自分で修正して、何でも美味しく仕上げるスキル」を身につければ解決します。つまり、料理が上達すればよいということです。

話が少しそれました。料理が上達したい目的の方は、ご自身の料理レベルに合った料理教室を選択するのが良いです。レベルの合わない教室に言ってしまうと、その教室の内容がどんなに優れていても、理解できなかったりついていく事ができずに失敗してしまいます。そのために、まずはご自身の料理レベルをチェックしてみましょう。

料理レベルをセルフチェック

どの項目が一番近いのかを考えながら読み進めてみていただくと、簡単にご自身のレベルを知る事ができます。

初心者の方

まだ料理を始めて間もなく、レシピを見ないと何もできない。料理を作ると失敗がほとんどで、全く思ったような料理にならない。道具や材料が悪いのかと思っている。

初級者の方

料理に慣れてきていて、よほど難しい料理でなければレシピを時々確認しながらそれなりに作れる。だが、美味しくできる時もあれば、失敗してしまうことも多く、全く安定しない。失敗しないレシピが欲しい。

中級者の方

レシピは見ることもあれば、見ないこともあり、大体の料理は作れる。美味しくないという事態になったり大失敗は少ないが、お店の味には程遠く、普通レベルを超えられない。プロのような味になるレシピが欲しい。

上級者の方

飲食店や料理教室などで仕事をしていた経験があり、自分の専門ジャンルであれば問題なく作れる。ただ、今までやってきた料理のコツやポイントの理由がわからず、きちんと説明ができない。もっと料理の幅を広げたく、他ジャンルのことを学びたい。

教室選びで見るべき7つのポイント

ご自身の目的と料理レベルが分かったら、料理教室を選ぶポイントを見ていきましょう。ご自身に合った料理教室を選ぶ時には、以下の7つのポイントに注目して判断すると良いと思います。一つずつ見ていきましょう。

レッスンに通う期間をみる

料理教室には様々なレッスンがあり、学ぶ内容によって期間が違います。大きく分けると単発講座とコースレッスンのような連続講座に分かれ、連続講座は短期集中型と長期型に分かれます。ご自身の目的によって選ぶべきタイプが異なります。

単発講座

一回完結のレッスンで、ある特定の料理だけ学びたい場合に適したレッスンです。特にピザ、カレー、ラーメン、ハンバーガーなど専門店があるような料理ジャンルは、幅広く学ぶよりピンポイントな知識で十分なため、一回完結型の単発講座は良いでしょう。

メリットは、料金が安く済むことと、ピンポイントの知識が学べること。そして、参加者が毎回違うので様々な人と出会える可能性があります。

デメリットは、レッスンが一回しか無いので、料理が根本的に上達したい人にとっては不向きです。深い知識を得るためには一度きりではなかなか難しく、継続して通うことで初めて理解できることが特に基礎技術にはたくさんあります。ただし、基本ができている上級者にとってはピンポイントで知りたいことが効率的に学べるため良いでしょう。

また、中には単発講座がシリーズ物になっていて、好きなタイミングで好きな順番で一通りの事が学べる仕組みになっている教室もありますが、こちらは実は料理が上達したい人にはあまりおすすめできません。理由は続かない可能性が高いからです。通い始めはモチベーションが高く全部行こうと思うのですが、回を追うごとに段々慣れてきて、何かの都合で予定が合わなくなったりすると簡単に行かなくなりがちです。何かを習得するためにはコースでまとめて申し込むなど、ある程度の強制力が逆に役に立つこともあると心に留めておくと良いでしょう。

  • エンタメとして楽しみたい=◯
  • 健康になりたい、美しくなりたい=◯
  • 料理が上達したい=×

コースレッスン短期集中型

料理が上達したい方に一番オススメなのが、短期集中型のコースレッスンです。多くの場合は2〜6ヶ月間くらいに設定されています。

メリットは、何と言っても比較的短期間で高度な知識や技術を学べることでしょう。教える側から見ると、参加者の方は連続してレッスンに来ることが分かっているため、今日教えたことをベースに次はこれを教えようなど、計画的により高度な事を教えることができるようになります。

デメリットは、ある程度まとまった期間のスケジュールが固定されてしまうことと、単発講座に比べればまとまった費用が必要なことです。しかし、引き換えに得られる知識や技術の質を考えた場合、単発講座をいくつも受けるくらいなら短期集中コースを受けた方が、最終的なコストパフォマンスは高いでしょう。

  • エンタメとして楽しみたい=×
  • 健康になりたい、美しくなりたい=◯
  • 料理が上達したい=◎

コースレッスン長期型

半年〜数年以上、継続して通い続けるタイプのレッスンです。こちらはレッスンをエンターテイメントとして楽しみたい方向けの受講の仕方となります。

メリットは、期間が長い分、料金設定が安くなっていることが多くお得感があります。レッスン時間も短めで継続して通いやすくなっています。

デメリットは、期間が長いため、何かを習得したい方には長すぎてモチベーション低下してしまうリスクがあります。ですから、レッスンに通うこと自体を目的としたい人向けと言えます。

  • エンタメとして楽しみたい=◯
  • 健康になりたい、美しくなりたい=×
  • 料理が上達したい=×

実践形式かデモ形式か

料理教室の開催形式は、手を動かせる実戦形式か、手を動かせず見て学ぶデモンストレーション形式の2タイプあります。これはどちらが良い悪いではなく、一長一短がありますので、ご自身の料理レベルに合わせて選ぶ必要があります。

実践形式

こちらは、初心者〜初級者の方向けの形式です。メリットとしては、作業を先生と一緒に行えますので、洗う、切る、混ぜる、加熱するなどの基本動作を体を動かしながら学べます。見るのとやってみるのでは大違いですので、基本動作がまだまだ身についていない方には良いでしょう。

しかしデメリットとして、作業することにレッスンの多くの時間を取られてしまって、それ以外に部分がどうしても薄くなります。基本動作ができる方にとっては、既にできることばかりをすることになりますので、本当に学びたいことの方がなかなか進まず、時間を無駄にしてしまう可能性があります。

デモ形式

こちらは、中級者以上の方向けの形式です。基本動作ができる方にとっては効率的な学び方となります。プロの料理人が開催する料理教室に多いスタイルです。

メリットは、料理を作る作業が無いことで、自分と先生との差が何かに着目をし、知識を得ることに集中することが出来ます。基本的な動作は頭に入っていますので、見つけた違いを元に料理を作ればすぐに活かせる学びとなります。

デメリットは、忘れやすいことです。一方的に見て聞いただけの情報は非常に忘れやすく、早い段階で実践してアウトプットすることで忘れないようにする必要があります。またレッスンの日は料理を作っていないため、料理をした感はありません。

マンツーマンかグループレッスンか

レッスンの定員は教室によって様々で、教室の特徴が出る部分でもあります。料理教室は通常グループレッスンとなっていることがほとんどですが、近年、講師と1対1のマンツーマンレッスンが増えてきていて、これも一長一短があります。

グループレッスン

1グループが2〜8人くらいまでが中心です。それ以上の場合はデモ形式になることがほとんどたと思いますが、その場合には先生の手元が見にくいなどの不都合が起きることが多いため、大人数の場合にはどんな会場で開催されるのか気を付ける必要があります。

グループレッスンのメリットは、他の参加者が居ることで様々な質問が飛び交うことです。隣の人が質問してくれたことがまさに自分が聞きたかったと思えることだったり、他の人の失敗を先生がフォローしたりリカバリーするノウハウが学びになったり、自分ひとりでは起き得なかった学びがたくさん発生します。またコースレッスンなどで何度も顔を合わせている他の参加者の成長具合に刺激を受けたりと、様々メリットがあります。

デメリットは、他の参加者は選べないため、あまりないことではありますが、参加者同士のトラブルが起きてしまう可能性もあることです。

マンツーマン

講師と一対一でレッスンを行います。基本動作をまだまだ学びたい初心者〜初級者の方に向いた形式です。中級者以上の方は選ぶ必要はないでしょう。

メリットは何と言っても講師と一対一なので、グループレッスンでは置いてきぼりにされそうなシーンでも、マンツーマンなら確実に教えてくれます。また質問したい時にも他の人に気遣う必要もなく、どんどん質問できます。体を動かす作業は、頭で理解していても出来ないことが多く、マンツーマンレッスンでは自分の動作をプロに見てもらって確実に修正していくことができます。

デメリットは、費用が高いことと、良くも悪くも自分しか居ないことです。先生を貸し切ることになりますから、当然時間単価の費用は高くなります。また、先生に質問をしてくれる他の受講者が居ないことで質問の幅が狭まり、学びが少なくなります。これは盲点かもしれませんが、意外なほど他の参加者から刺激を受けることが、自身の学びに繋がります。

家庭用機材か業務用機材か

これはプロの料理人が開催するレッスンを希望する方は、注意すべき項目です。お店の厨房を使った料理教室でよくあるパターンです。

結論としては、普段自分が料理をする環境に近い機材で学ぶべきです。つまり、家庭用のキッチンでいつも料理する方は、家庭用機材を使った料理教室を選ぶべきです。

家庭用のキッチンでできる事は業務用のキッチンでも出来ますが、業務用のキッチンでのやり方は家庭用キッチンでは再現できませんので、ご注意ください。

料金は時間単価で見る

料理教室の価格は様々ですが、内容を考慮せずに単純に料金だけ比べても何の比較にもなりません。一つの指標となるのは、1時間あたりいくらのレッスンなのかです。

料理教室の原価の内、大半を占めるのは「講師の人件費」と「会場の費用」です。食材費はしれていて、大したことはありません。つまり、レッスン時間が長いほど原価は上がりますので、価格は上がります。

そして、レッスン時間が長ければ当然内容をたくさん詰め込めますので、一回あたりで学べる量が増えます。もちろん長ければいいという事ではないので完璧な基準ではありませんが、一つの指標とはなるはずです。

レッスンスタートのタイミングはいつか

コースレッスンの場合には、第◯期生募集というようにスタート時期が決まっている場合があります。すぐに学び始めたいのに数ヶ月待たないといけないという可能性もあるので、事前に確認をしましょう。

レッスン外でのサポートはあるか

こちらは結構重要な項目ですので、必ず確認するようにしましょう。

料理は、見て学ぶだけでは不十分で、やってみて初めて分かることがたくさんあります。レッスンの時にはできる気がしていたのに、いざ家でやってみると上手くできない。そんな時にすぐに講師に連絡して再確認できるかどうかは重要です。必ずしもそのようなサポートが有るかは分かりませんが、あるに越したことはないでしょう。

料理レベルが合っているか

ご自身の料理レベルと、教室のレベル感が合っているかを確認しましょう。将来的に料理を仕事にしたいと考えている人は、プロレベルの料理が学べる教室に行くべきです。逆に、料理はまだ初心者なのにいきなりでも形式のプロ向け教室はハードルが高すぎますので、まずは手を動かすことが中心の教室を選ぶべきです。

料理が上達したい人のための料理教室シェフクリエイト

教室イメージ

シェフクリエイトは、料理が上達したい人のための料理教室です。そのため以下を採用し、効率よく学び、かつ確実に上達できる環境を整えています。

  • コースレッスン短期集中型
  • 実践とデモの良い部分を組み合わせたハイブリッドな形式
  • グループレッスン
  • 家庭用機材
  • レッスン外でのサポート体制

また、料理レベルに合わせて2種類のレッスンがあります。

初級者向け

料理に慣れてきていて、よほど難しい料理でなければレシピを時々確認しながらそれなりに作れる。だが、美味しくできる時もあれば、失敗してしまうことも多く、全く安定しない。このような初級者の方向けのプログラムが、一般料理クラスです。

一般料理とはあまり聞き慣れないかもしれませんが、いわゆる家庭料理をプロの料理人が作るとどうなるのかを理論で学ぶレッスンと思っていただければ良いと思います。料理にあまり時間が取れなかったり、専門料理クラスは難しくちょっとハードルが高いと思う方に向けたプログラムです。

◎一般料理クラスについて、詳しくはこちらをご覧ください。
https://chefcreate.jp/course-lesson_ippan

中級者以上向け

レシピは見ることもあれば、見ないこともあり、大体の料理は作れる。美味しくないという事態になったり大失敗は少ないが、お店の味には程遠く、普通レベルを超えられない。このような中級者の方向けのレッスンが専門料理クラスです。

家庭料理レベルではなく、普通を超えたお店レベルの料理を作れるようになることを目指します。料理理論を学ぶとともにそれを使いこなすための実践を多く取り入れた、シェフクリエイトのメインプログラムです。

◎専門料理クラスについて、詳しくはこちらをご覧ください。
https://chefcreate.jp/4month-course

まとめ

料理教室の選び方を、料理を学ぶ目的や現在の料理レベルなどの視点から解説してきました。これを機にご自身に合った料理教室選びの参考と慣れば幸いです。

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